日暮れて途遠し、それでも㋧どこまでも、いつまでも、山谷越え・・・

つぶやき、独り言❓【自分大好き人間】の好きな生き方、

「晏子春秋」 問上第三 凡三十章 第十八

「景公問ふ、明王の民を教ふること何若、晏子対ふるに先づ義を行ふことを以てす、」


(明王の民を教化する方策についての景公の問いに答える)


景公、晏子に尋ねて曰く、
「明王が国民に教える事には何があるかな?」
晏子、答えて曰く、
「その教え、号令を明確にして、率先して義を行う。苛酷に国民を使役せず、犯罪を防ぐには刑罰をもって行う。国民に求めるものがあれば、上にいる者は必ずそれを守り、国民に禁ずるものは、上に立つ者も行ってならない。国民の財産を保護し、侵害して利をはかる事をしない。礼儀法度を立て、みだりに邪道を以てこれを侵さない。民に求める事があっても、害する事があってはならない。民に課する労役をほどほどにする。裁判を公平にして、よこしまな事をなくす。また、重労働を課して国民を困窮させず、必要以上に重い刑罰を処して
国民を苦しめない、国民に禁止したことは、自らがこれらに反するような事はしない。
 昔は百里ごと、千里ごとの地方、地方によって習俗が異なりました。ゆえに明王は道を修めてそれら異なる習俗の民を、ひとつのまとまりのある民といたしました。上は国民を愛することで法を取り決め、国民は互いを親しむ事で義となります。
 以上を成せば、天下は安泰、これが明王が国民に教えるところです。」