「晏子春秋」内篇問下第四凡そ三十章 第八
「景公問ふ、国如何なれば則ち安しと謂ふかと、晏子対ふるに内は政を安ん自、外は義に帰するを以てす、」
【国が安らかであるとは、いかなることであるかを述べて、景公の問いに答う。】
景公、晏子に問うて曰く、
「国はどうすれば安泰といえるのか?」
晏子、答えて曰く、
「人民が自由に物を言うことができ、役人の民に怨まれるような政治はなく、立身出世した人も華奢にならず、窮人も人を怨まず、賞罰は公平であり、その人の行いを喜んでも必要以
に賞は与えず、その人を怒っても必要以上に刑を加えない。人にはそれぞれの待遇が与えられ、士は礼遇され、民は恩恵に与かれる。兵は強くとも小国を併呑しようと侵略せず、国民はその政治に安心できる。また、諸外国はその道義に帰服する。」
言論の自由、福祉国家への道、法の下の平等、国際平和の実現。いまより2500年前に生きた執政者がいた晏嬰、晏嬰亡き後、斉の君主が晏嬰の言を守っていたら、田斉は興らなかった。歴史の変革とはそんなことかも。
中国の歴史上の最高の宰相の一人に数えられる晏子、なら現代中国はいかに?
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