日暮れて途遠し、それでも㋧どこまでも、いつまでも、山谷越え・・・

つぶやき、独り言❓【自分大好き人間】の好きな生き方、

「晏子春秋」内篇問下第四凡そ三十章 第十

👆呉王ではありません! 髪と眉毛が無いと年齢不詳だな・・


「晏子、呉に使す、呉王拠る可く去る可きを問ふ、晏子対ふるに国の治乱を視るを以てす、」
【晏子が呉国に使いして、居るべき国と居るべからざる国との別を呉王に答う。】


晏子、呉王に謁見する。
呉王曰く、
「斉の子大夫殿(晏子のこと)、仕えるべき国と、仕うべからざる国について教えてくれ。」
晏子、ためらいながらも、答えて曰く、
「私は北方斉の賤臣にすぎません。斉公の君命を受け、呉の朝廷の末席に居ることが出来たに過ぎません。言葉使いがうまく解らず、下級役人にも非難されることになりましょう。私にはそのような事は判りかねます。」
呉王曰く、
「私は晏子の名を聞いている、そしてこうして会う事が出来た。問いは終わりにしようか。」
晏子、座席をずらし、謙退を示して、謹んで仰せに従う態度を示した。
呉王曰く、
「国にはいかなる時の在って従い、いかなる時に去るべきか。」


晏子、答えて曰く、
「私が聞き及びますには、賢者と不肖の者との扱いが理にかなっており、賢者を任用して大臣が手腕を発揮でき、民に怨まれる治政なく、刑が重すぎず、君主は道理に逆らわ無い事。
これらの逆の場合には、国を去るべきで有りましょう。」