日暮れて途遠し、それでも㋧どこまでも、いつまでも、山谷越え・・・

つぶやき、独り言❓【自分大好き人間】の好きな生き方、

「晏子春秋」 問上第三 凡そ三十章 第十三

「景公問ふ、善く国家を為る者は何如、晏子対ふるに賢あげ挙げ能を官にするを以てす、」


【景公に賢能の人を任用すべきことを説き、なお人を知る方を述ぶ。】


景公、晏子に尋ねて曰く、
「国に臨み、民を治めて善く国家を治める事の出来る者はどんな人か?」
晏子、答えて曰く、
「賢能の人をして国の政にあたらせ、能力のある人を官職に就けることです。賢人を推挙して、能力のある人が役人になれば国民も君に信頼を寄せるでしょう。
景公、曰く、
「賢能のひとがいたとしても,わからないのだ」
晏子、答えて曰く、
「賢能の人であっても、隠遁する者は賢とは言えない。実務を尊重して、君が賢能任用に努力しないから解らないのです。」
景公曰く、
「賢能の人を求めるゆえに教えて欲しい。」
晏子、答えて曰く、
「その人を見るには交際している友人を見るのです、その人について言うには、その人の行う事によって判断するのです。その人の上辺を飾った言葉で判断しない事、他人をそしったり、褒めたりする言葉に惑わされない事,そうすれば嘘を言って名声をあげず、無欲を装って君主を惑わす事もできないでしょう。人を推挙するならば、どんな人を推挙するかよく見て、その身が困窮すれば耐え忍ぶ様子を見る。その身が富めば、人に分け与える所を見て、その身が貧しければ、みだりに贈与を受けない様子を見る。
 すぐれた人物は進み難く、引き易い、次席の者は進み易くて、引き易い。その下は進み易くて引き難い、この順列に従って人を採用すれば、国を治めやすいでしょう。」