『物語には、感動が無ければならない』 この物語を読むのは、五回目ほどだろうか、名作と呼んで充分。 前漢の文帝恒(こう)と、その皇后竇猗房(とうきぼう)の物語。花は開花するもの、また開くまで耐え、忍もの・・・ 中國史上の最高の明君のひとりとされる劉恒、劉邦の四男でありながら、消して恵まれた境遇に置... 続きをみる
中国のブログ記事
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「人が 見事に生きるのは、 難しいことだ。」 この言葉、同じく宮城谷昌光さんの『楽毅』の冒頭に、楽毅自身の口から発せられる言葉。 秦滅亡から始まる,楚漢戦争。人を根絶やしにしたいかのような項羽、正義を伴う事の無い劉季との中国の人口を半減させた争い。 その中にあって、正義を求め、あえて滅びる事も... 続きをみる
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斉の宰相に晏嬰がいる! 第一話、物語のスタートが時は春秋時代、斉の景公の時、晋と燕の連合軍が斉を攻める。 時の斉の宰相は晏嬰で、連合軍撃退の為に晏嬰は大将軍に田穣租にするように進言。田穣租は軍令違反で景公の寵臣である荘買を軍令違反で処刑。 興味のない人には面白くもなんともない話だが、この話は確か... 続きをみる
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👆呉王ではありません! 髪と眉毛が無いと年齢不詳だな・・ 「晏子、呉に使す、呉王拠る可く去る可きを問ふ、晏子対ふるに国の治乱を視るを以てす、」 【晏子が呉国に使いして、居るべき国と居るべからざる国との別を呉王に答う。】 晏子、呉王に謁見する。 呉王曰く、 「斉の子大夫殿(晏子のこと)、仕えるべき... 続きをみる
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「景公燕(宴)して無功を賞し、有司(役人)罪す、晏子諫む」 【景公を諫めて、愛する所以とにくむ所以とを明らかにすべきことを説く】 景公は宴会を催し、国内の者を賞して多大な恩賞を与えようとした。万鐘の者三、千金の者五として三たび令を発したが、会計官は功績の無い者に与える恩賞はあり得ないとして、景公... 続きをみる
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【ゆっくり歴史解説】秦 伝説の時代の秦人たち 秦紀七百年 紀元前905年に、周の孝王に仕えていた非子が馬の生産を行い、功績を挙げたので嬴の姓を賜り、大夫となり、秦の地に領地を貰ったのが秦邑(現在の甘粛省張家川回族自治県)であったという。 伝説上では嬴姓は舜の臣の伯益が賜ったとされている。それ以前... 続きをみる
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「景公夜、新楽を聴いて朝せず、晏子諫む」 【景公を諫めて音楽について論じ、ひいて国政に及ぶ】 晏子が参朝すると、社肩(とけい・臣下の名)が虚ろな目で心落ち着かず、景公が朝議に現れるのを待っていた。 晏子曰く、 「君は何ゆえに、参朝なさらないのか。」 答えて社肩曰く、 「君は終夜起きている為に... 続きをみる
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「景公、酒を飲み天災を憂えず、歌の上手な者を召し集め、歌わせて楽しむ、晏子諫める」 【晏子が景公を諫め、霖雨による罹災民の救援につとめたことを記す】 景公の時、長雨が十七日も続いているのに、景公は困窮する民を憂うる心も無く、日夜酒を飲み、歌舞にふけっているだけだった。 晏子は国庫貯えの穀物を、... 続きをみる
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「景公、酒を飲むこと七日、弦章(景公の臣)の言を納れず、晏子諫む」 【景公の飲酒を諫む】 景公は酒を、七日七夜、飲み続けて止めない。 弦章が景公に注意を促して言うには、 「君は、酒を七昼夜も飲み続けています。私が願うのは、酒を止めて頂き、私に死を賜りたい。」 晏子が心配して二人がいる部屋に入ってみ... 続きをみる
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「景公 酒を飲んで悪酔いし、三日たって起きてきた、晏子諫む」 【景公に節酒をすすめ、ひいて国政を説く】 景公は酒を好んで飲み、悪酔いして、三日たってようやく起きてきた。 晏嬰は景公に面会して曰く、 「君は、体を壊すほどに、酒が好きですか?」 景公、答えて言うには、 「そうだ!」 晏嬰は意見する、 ... 続きをみる
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「景公 酒を飲むこと酣(たけなわ)にして、諸大夫の礼をなすことなからんことを願う、晏子諫む」 【景公を諫めて、国を治めには礼が第一であることを説く】 景公(荘公の次の君主、荘公の弟)は、盛んに酒を飲んで言うことには、 「今日は、諸大夫の皆と、大いに酒を楽しみたいものだ。無礼講でいこう!」 ... 続きをみる