日暮れて途遠し、それでも㋧どこまでも、いつまでも、山谷越え・・・

つぶやき、独り言❓【自分大好き人間】の好きな生き方、

「晏子春秋」 内編諌上第一 凡そ二十五章 第三

「景公 酒を飲んで悪酔いし、三日たって起きてきた、晏子諫む」


【景公に節酒をすすめ、ひいて国政を説く】


景公は酒を好んで飲み、悪酔いして、三日たってようやく起きてきた。
晏嬰は景公に面会して曰く、
「君は、体を壊すほどに、酒が好きですか?」
景公、答えて言うには、
「そうだ!」
晏嬰は意見する、
「古来より、酒を飲むのは、それをもって血流を助け、日々の健康を増進する為。また賓客や朋友があれば会合して楽しむ為のもの。されど、男は集って楽しんでも、本業に支障をきたすことなく、女も集いて酒を飲んでも、自分の仕事を疎かにしない。男女が集まって酒を飲む場合でも、盃の酌み交わしは五杯までが礼儀であり、それを過ぎる者は責められるべきである。こうした礼節を守れば、外交は恨みをかわず、国内に不満は起きない。
 しかしながら、君は自らそれを破り節操がない。一日中、酒を飲んで、三日寝て起きてくる。これでは国政は、外国に向かっては信頼をなくし、近臣はまとまりなく、内政も乱れて当たり前です。規律が緩んでは、刑罰を恐れて自ら用心していた者が、心が緩んで悪事をなすようになり、賞誉を目当てに励んでいた者が、善事をするのに怠けるようになってしまう。上位に有る者は、徳行を離れ、国民は賞罰、国法を軽んじてしまう。
酒をひかえて、