日暮れて途遠し、それでも㋧どこまでも、いつまでも、山谷越え・・・

つぶやき、独り言❓【自分大好き人間】の好きな生き方、

読書 『草原の風』 宮城谷 昌光著

 劉邦は項羽を倒して漢王朝を樹立。その後,功臣でもあり「国士無双」とまで言われた韓信、また彭越らを粛清、まあ、呂后がしたとかにしても、漢の将来を考えた事での事だろう。
 事実上の唐の建国者、李世民は玄武門で兄と弟を殺している。中国の歴史の中では、権力の座にある者、地位にある者が、兄弟姉妹、親、親族を殺していく話は飽きるぐらい出てくる。
『人を沢山殺した悪人ほど、高い位につく、お前は極悪人だ。』直接に手を下さなくても、国を作ると言う事は、そうなんだろう。
だからこそ其処に、人を思い,社稷を思う事が大切になる。


劉秀が独り言で『私はこの事で、晏子に優っただろうか』晏子が出てくる・・・


しかし、これほど優秀と言われる創業者、光武帝から始まる後漢の、歴代が抱える事になる病室的な問題。皇太子と皇后の廃替えが頻繁に行われる王朝として苦悩も、光武帝から始まる。外戚を重用し、朝廷の官僚を重く信ぜず、宦官を私的に身の回りに措いた事が、ずっと後も、外戚と宦官の権力争いがこの王朝を弱める要因となる。


王朝の歴史は創業者が作っているのかも知れない。