日暮れて途遠し、それでも㋧どこまでも、いつまでも、山谷越え・・・

つぶやき、独り言❓【自分大好き人間】の好きな生き方、

「晏子春秋」 問上第三 凡三十章 第二十四

「景公問ふ、古の国にのぞむ者の人に任ずること如何、晏子対ふるに人の能を同じくせざることを以てす、」


【景公の問いに答えて、人を任用するには適材適所たるべきことを述ぶ。】



 景公が晏子に尋ねて言うには、
「君主たるもの、人を任用するにはどうしたらいいのかな?」
晏子、答えて曰く、
「野菜を栽培しようとしても、土地は場所によっては性質が違い、その野菜が同じように育つとは限りません。人間もそれぞれ能力が異なります。しかるにすべて同一事をさせても、すべてが上手くいくとは限りません。ですから、上手く出来ないと言って、責ても仕方が有りません。職責を追求して止むことがなければ、知者と巧者すらも応じきれません。要求に限度がなければ、天地とて、応じきれないのです。
 故に、明王が人を任用するには、媚びへつらう者を左右に措かず、おもねって仲間を組む者を朝廷に入れない。
 人を認めて任じたからには、その良い所を伸ばすようにしてやるべきで、細やかな短所は知らない顔をして、働き易くしてやることです。」