日暮れて途遠し、それでも㋧どこまでも、いつまでも、山谷越え・・・

つぶやき、独り言❓【自分大好き人間】の好きな生き方、

「晏子春秋」 内編諌上第二 凡そ二十五章 第十

「景公、猟して蛇虎に逢い、以て不詳となす、晏子諫む」


【国に三不祥あることを述べて、景公の蒙をひらく】


 景公、猟に行って、山に登って虎に逢い、沢に下っては蛇を見て不詳だと言った。
猟から帰ると、晏子を召しだし、質問するには、
「今日、私が猟に行ったなら、山では虎に会い、沢に下りれば蛇を見た。これは不詳とは言わないか?」


 晏子、答えて曰く、
「国には三つの不詳がありますが、今回はそれにあたりません。ちまたに賢良の人が居ても知らない事が一の不詳、知っていて用いないのが二の不詳、用いて任せないのが三の不詳です。不詳とは身近にあって、当たり前の事です。山に入って虎を見るのはそこが虎の住家だから、沢で蛇を見るのは巣穴ががあるからです。」