日暮れて途遠し、それでも㋧どこまでも、いつまでも、山谷越え・・・

つぶやき、独り言❓【自分大好き人間】の好きな生き方、

青雲はいずこに 誕生から ①

  二月、雪の降る寒い朝に生を受け、この世に一人の男の子が誕生した。彼の母親は、この妊娠を喜ばず、産むか否かを迷った挙句に、産むことに至ったのだが、早産で未熟児、 母の胎内から出てすぐに、自発呼吸をすることが出来ず、取り上げに手を貸した医師が注射を打つなり、ばんばん叩くなり、苦労してやっとの事で泣いた。そうして彼は生かされた。  無事に育つかと心配された赤ん坊も、小さいながらも夏を越え、名前は「…

「晏子春秋」 内編諌上第一 凡そ二十五章 第三

「景公 酒を飲んで悪酔いし、三日たって起きてきた、晏子諫む」 【景公に節酒をすすめ、ひいて国政を説く】 景公は酒を好んで飲み、悪酔いして、三日たってようやく起きてきた。 晏嬰は景公に面会して曰く、 「君は、体を壊すほどに、酒が好きですか?」 景公、答えて言うには、 「そうだ!」 晏嬰は意見する、 「古来より、酒を飲むのは、それをもって血流を助け、日々の健康を増進する為。また賓客や朋友があれば会合…

「晏子春秋」 内編諌上第一 凡そ二十五章 第二

「景公 酒を飲むこと酣(たけなわ)にして、諸大夫の礼をなすことなからんことを願う、晏子諫む」 【景公を諫めて、国を治めには礼が第一であることを説く】    景公(荘公の次の君主、荘公の弟)は、盛んに酒を飲んで言うことには、 「今日は、諸大夫の皆と、大いに酒を楽しみたいものだ。無礼講でいこう!」  晏嬰、姿勢を正して、毅然とした態度でいうには、 「君といえども、無礼講とは行き過ぎですョ。もともと群…

「晏子春秋」 内編諌上第一 凡そ二十五章 第一

 自分なりに現代語訳してみるか、なんて。元本は中国古典新書「山田 琢」著 『晏子春秋』から、注釈がわかり易くて、読みやすい。  「荘公勇力に誇って、行儀を顧みず、晏子諫む」 【荘公が勇力を奮って義理を顧みないことを諫め、真の勇力はいかなるものであるかを説く】  荘公は勇力を頼みに誇って、品行と動議を顧みず、そのためか勇力の士は国中勝手気ままに振るまっている。要職に有る者、身内の者も注意しない。ま…